個別指導の学習空間 静岡東部エリアの望月です。
勉強の内容を理解し、「わかった」だけでは成績は上がらず、問題が解けて「できる」ようになって初めて成績が上がるということは前回と前々回に述べました。
今回は、学校の授業や塾や予備校の講義の位置づけについてお話します。
先日、保護者面談で、「授業式の塾で講義をたくさん受けたのだが、全く成績が上がらなかった。」という体験談を耳にしました。では、授業をした先生に問題があるのでしょうか?それとも授業式のスタイルの塾に問題があるのでしょうか?
これは、授業をした先生や授業式のスタイルがいけないのでなく、授業を聞いた後の対応を誤ってしまったということです。もしかしたら、勉強とは、学校の授業を聞くことや塾や予備校の講義を聞くことだと思っている皆さんも多くいるのではないでしょうか。しかし、授業を受けるだけでは、勉強したとは言えません。
先の保護者面談での話ですが、よくよく話を聞いてみると、授業を聞いたことに満足して、その後の家庭学習をほとんど行わなかったとのことです。
これでは、成績が上がらないはずです。
勉強とは、「理解」→「暗記」→「演習」という過程を経ることによって、「できる!」までに辿りつきます。つまり、授業を聞くことは、勉強における初期段階の「理解」の「手助け」に過ぎないのです。ここで、誤解してほしくないのは、授業を聞くことが、「無駄」とか「効果がない」ということではないということです。授業をしっかりと聞くことは、とても大事なことです。なぜならば、「理解」できなければ、その先には進めないからです。しかし、授業を聞いただけで終わってしまってはダメということです。つまり、勉強において、その先の「暗記」や「演習」が最も重要で、この作業に一番時間をかけるべきだということです。
あと、わかりやすい授業をする先生には注意が必要です。何となくわかり、理解しやすいので、何となくできるような錯覚に陥ってしまうからです。何度も言いますが、「わかる」と「できる」は違いますからね。もちろん、わかりやすい先生のほうが良いに決まっていますが、「その後の大事な作業を忘れないように!」ということです。
このような「勉強の原理」をふまえて、授業や講義を「理解の手助け」として利用し、その後、理解を完全なものにし、解法を暗記し、最終的に自分のものにする作業をしっかり行ってみてください。
必ず成績が上がりますよ!