ノートのとりかた

個別指導塾の学習空間、埼玉中部エリア 大宮宮原教室の貝塚です。

ノートの取り方

今回はノートの取り方について書きます。成績を伸ばすためにはうまくノートを作ることが必要不可欠になります。まずはなぜ、なんのためにノートを取るのか、その目的について知っておきましょう。

(1)授業でしか学べないことをメモするため
授業中には、教科書に載っていないことや先生が知っておいてほしいと思うこと、大切だと思うことなどを話すことがあります。そういった、授業でしか学べないことをメモしておくためにもノートを取ることが大切です。

(2)先生に提出するため
提出物としてノートを取るというのも大きな目的になります。学校の先生が生徒を評価するとき、ノートがその判断基準になるときがあります。内申点を上げるためには平常点は大切。そのため、適当にノートを取ることは避けなければなりません。

(3)テスト勉強の頑張り具合を確認するため
テスト勉強をするときに、ノートに単語を書いたり計算式を書いたりすると思いますが、そのノートを見れば自分がテスト勉強でどれだけ頑張ったかが一目でわかります。
そのため、テスト勉強のときに使ったノートを見れば、勉強量が足りているかどうかをチェックすることが可能になります。

以上に上げたことがノートをとる目的になります。授業をノートに取るときは常に意識してください。

次に上手なノートの取り方です。

(1)書き過ぎない
ノートの取り方が上手な人(成績が良い)はノートをうまく活用します。しかし偏差値50以下の子はノートを取らない。または、些細なことでも全てノートに書きます。
つまりメモやノートを取らないのは論外ですが、書き過ぎもよくないのです。
特に女の子に多いですが、ノートをやたらとカラフルにし、絵や図を美しく書きすぎている子が目立ちます。
多くの子がノートを取ること自体が“目的”になってしまい、理解する段階まで到達できていません。

(2)気づきを書き出す
解説の中で疑問に思った点や先生のコメント、気づいたことをメモし、その気づきを書くスペースをノートに作り、書くようにしていくことが重要です。板書の丸写しだけでなく、自分の言葉を書いていき、つなげてストーリー化することで知識が深まっていきます。

(3)1テーマにつき見開き1ページを使う
ノートの途中で授業のテーマが変わった場合でも、そのまま続きから記入していく人が多いのではないでしょうか。
ノートを取る際には見開き1ページ(左右2ページ)で1テーマを基準とし、見出しが変わるときにはページに余白が残っていたとしても常に左のページから書き始めるようにしましょう。
ノートがテーマごとにまとまることで、見返したときに情報が頭に入りやすくなります。

(4)ノートをまとめるのは授業のあと
ノートというものは、必ずしも授業中に完成させなければならないものではありません。
また、キレイにまとめあげることが目的であれば教科書の方がよっぽどよくまとまっていると言えるはず。
ノートを作ることが目的となってしまわないように、まずは雑な字でも構わないので“メモを取る”という意識でいることが大切です。
キレイなノート作りは家に帰ってからでもできるので、授業中は極力先生の話す言葉に耳を傾けましょう。
板書に書かれていたことなら友人のノートを見せてもらうこともできますが、先生の話したことはその場でしか聞き取ることはできません。
書いていないけど大切なこと、それが重要です。

(5)疑問点を書き取る
先生の話の中には、聞いて分かる部分とそうでない部分があるはずです。授業にメリハリを付けるために雑談を盛り込む先生もいるでしょう。
そこで重要なのが、自分が疑問に感じたことを書き留めておくことです。
“分からなかった部分”を明確にしておけば、後から復習する際にも効率的にノートを見返すことができます

(6)感情を書き込む
授業の説明には直接関係ないことでも、そのときの感情をノートに書き取ることでメリットが生まれます。
「分かりにくい」「声が小さい」など授業中に感じたグチのようなものから、「どうしてこうなるんだろう」という感情まで書いてみましょう。
あとからノートを見返したときに授業内容を思い出しやすくなるという効果があります。
ちょっとしたメモ書き程度で構わないので、ぜひ試してみてください。

(7)誰かに説明するつもりで書く
何を書き取ればいいのか分からないという場合におすすめの方法が、“誰かに説明するつもりでノートを取る”という方法。
分かっていない人に説明するためにはまず自分が内容を理解しなければなりませんが、「どうやったら分かりやすく説明できるだろう」という第三者の視点を持つことで、授業のカギとなる部分の見極めができるようになります。
どこが大事でどこが不要な部分なのか、情報を取捨選択する能力を高めるための方法でもあります。

(8)予習して授業に臨む
ノートに書くのは間に合わないし、書き取れたとしても、後から見返して理解することができない。
これは、ノートを取るという行為で授業内容をインプットしようとしているからです。
初めて聞く内容を聞きながら書き取るということが難しいということは想像できます。そこでおすすめなのが、授業で扱う部分を予習していくこと。とはいえ、疑問点を探しだして解決させることまでする必要はありません。
軽く目を通してどのようなことを扱うのか頭にいれておくだけで、授業中の理解度が高まり、聞きながらインプットしていくことが可能になります。

以上のことを意識して、今度からノートをとるようにしていってみてください。

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