個別指導の学習空間、四街道東教室長・佐倉臼井教室講師の桑原です。
今回は、テストで点を取るために必要な暗記の仕方を伝えたいと思います。
はじめに、みなさんは暗記をしたことがあり、その方法を持って自分で勉強されていると思います。さて、暗記の仕方は誰かに習いましたか?おそらくほとんどのかたがしっかり指導を受けた経験はないかと思われます。
しかし、とにかく量をこなすうちにできるようになっていた経験があると思います。例えで言うなら小学1年生のときに習う「ひらがな」や小学2年生のときに習う「九九」などです。これらは忘れず使いこなせる人がほとんどであると思います。
実はこの方法は「ただ単純に書いているだけ」ではなく、「思い出すこと」もセットで指導されているものなのです。学校の教科書の中に繰り返し掛け算は登場しますし、ひらがなも使いますね。その点でいうと、反復練習の中で「使いこなせる」状態に知らず知らずのうちに成長していっているわけです。
小学1~3年生までの記憶を思い返してみると、単純に暗記するべき基礎的かつ重要な内容が盛りだくさんです。
つまり、この時期に単純暗記を済ませておかないとあとで勉強を進められなくなるであろう内容が詰まっているわけですね。
しかし年齢が進むと同時だんだん反復練習は個人に委ねられるようになります。その中で反復練習をせず、「理解」と「単純暗記」を意識するばかりの暗記の仕方に偏ってしまいがちです。幼少期のうちに受けた反復練習の重要性を意識せずに育ってきてしまっているからこそ、「わかる」や「(その日だけ)おぼえた」と言えることに目が行ってしまっている人は少なくないです。
皆さんに伝えたい、暗記をする上で大切なことは「思い出す」練習です。暗記に必要なのは「理解」「単純暗記」「摘出(反復)」のバランスを保つことです。
私はよく暗記は「箪笥を作ることである」と表現しています。服を買ったとき、それを箪笥のどの箇所にしまおうか考え(理解)、しまった位置を覚えて(単純暗記)、しまってある場所を思い出し服を取り出す(摘出)ことで服を何回も利用していきますよね。
このたとえで言うならば、「しまってある場所を思い出して服を取り出すこと」の反応スピードを上げていくことが重要であります。
なので、暗記をするときには、他の勉強をしたあとに暗記したところをやり直したり、次の日に暗記したところをやり直したりして、自分の反応速度や正確性をしっかり見つめてみるといいでしょう。