個別指導塾の学習空間、三島北教室の髙村です。
今回は、今私の教室で頑張ってくれている生徒の勉強方法を紹介したいと思います。
その生徒は今年高校1年生になり、1学期の頃は中学との難易度の違いに苦戦する教科も多く、私が見ている文系の教科では、時間をかけている割に点数が伸びなかった教科が現代社会でした。
元々カタカナを覚えることへの苦手意識があり、さらに歴史と違ってあまり流れのない中で倫理学者など多くの人物が出てくる内容に、苦戦していました。
1学期の期末でも思ったほど点数が伸びず、「もう現社は諦めようかな」などと愚痴をこぼしていたのですが、
それでも根性のある生徒なので、期末テスト終了直後から自分で様々な工夫をしながら現代社会の暗記を始めていました。
そして今回紹介したいというのが、その工夫の内容なのです。
どのようなものなのか…3つの工程に分けて説明します。
①教科書や授業ノートを見ながら、ただ人物や唱えた内容などを書き出していき、ノートをまとめる。
覚える際は私が最後に暗記チェックをしていましたが、本当に細かいことは覚えずに、だたひたすら…
・人物と出来事
・人物と著書
・主義と言葉
などを繋げる作業をしていきます。
おそらくこれに一番時間がかかります。
カタカナはこの作業の繰り返しで覚えていくことができます。
一日に長時間やる必要はなく、毎日同じノートで、同じ質問を繰り返すことで、徐々にカタカナもリズムで覚えられるようになります。
これが完成すると、次は…
②人物ごとに分け、細かい内容をノートにまとめる。
〈人物=時代・主義・著書・唱えたことの内容・国〉というように、人物からすべての事象を連想できるようにしていきます。
この際に私が行う暗記チェックは、「○○が唱えたこと全て言って」「○○主義を唱えていた人物全員言って」などという感じです。
この時、同時に教科書の読みこみも行い、
それぞれの人物の繋がりや、ある倫理感が完成するまでの思考の流れなども少し説明できるようにしておきます。
最後に…(テスト約4日前)
③いまいち意味を理解せずに覚えていた単語をノートに書き出し、すべて辞書や教科書で調べて暗記する。
この最後の工程によって、今まで作業的に暗記していた著書の内容や唱えた言葉の意味が腑に落ちてくるため、テスト当日に教科書やプリントとは違う表現で問われたとしても、答えられるようになります。
以上が生徒が行っていた暗記方法です。
結果として、この生徒は2学期中間の現代社会のテストで、クラス1位の点数を取っています。(個人情報のため点数は伏せます。)
これは全て生徒が自分で工夫し行ったことで、コツコツノートをまとめた積み重ねと、確実な暗記力のアップにとても感心させられました。
この暗記方法は②と③の工程は逆にしても効果があると思います。
実際、暗記の仕方は人それぞれ違っていて、向き不向きもあるとは思いますが、ノートにまとめたりすることが苦手ではなければ、多くの人が点数アップを狙える方法だと思います。
しかし一番に、テストが終わった直後から、コツコツと次のテストに向けて計画的に暗記していった本人の努力がなければ得られない結果だったと思います。
この生徒の計画的に勉強していく癖は、中学3年に受験の時期に身に着けたものなのではないかと思っているので、皆さんも塾や学校の先生を大いに使って、自分に合った勉強のやり方を見つけて、自分に合った勉強計画を立てる練習をしてみて下さい。
短期集中が向いている人、一日短時間を継続する方が向いている人、いろいろ試してみなければ分かりません。
早いうちに計画を立てて勉強できる癖をつけることで、今後の勉強がすごく楽になると思いますよ♬
自分現代社会1から始めているのでとても助かりました!参考にして勉強を進めていきたいと思います。ありがとうございます。