個別指導の学習空間 千葉エリア 習志野藤崎・西白井教室の竹村です。
今日は高校の決まった中3向けに、高校の(理科の)予習の進め方をメモしようと思います。
教科的なテクニックというより、そもそも何をするべきかという部分で参考になればと思います。
○高校の授業は学校によって違う!
ものすごく当たり前なのですが、高校でやる教科の予習をやるほうがいいです。
というのも、高校では「やらない教科」が出てきます。出てくるんですよ!
手あたり次第やると、次年度の予習としては活きない部分が出てきます。
全ての教科で、中学校の延長をやるわけではないんですね。
そしてその内容は、学校によって違ってくるわけです。
公立校受験対策とは違い、行く学校によって皆少しづつ違う予習が必要になるんですね。
公立の普通科ならば、英数国には通常そこまで大きな差はありません。
しかし、理社は普通科であっても、学校によってやるやらないが分かれてきます。
私立高校や普通科以外の高校では、一年生であっても普通科と予習すべき内容が大きく異なる場合も多いです。
今日は省略しますが、二年次以降はもうバラバラです。
個々のレベルとはまた別の問題で、人によってやる内容が異なるわけです。
是非、高校生になる皆さんは、そのあたり自分で把握してみてください!
○高校一年次の授業を調べる!
つまり、自分がこの先の1年、何を習う予定なのか、まず調べる必要があるわけです。
それは高校のウェブページか、パンフレットに載っています。
「教育課程」か、「カリキュラム」というキーワードを探すと、見つかることが多いです。
時々、どこに載っているかよくわからないところはありますが…気合で探しましょう。
これで、週に何時間、なんという教科を勉強するかがわかります。
例えば、一年次には数学Ⅰを週に4時間やる、とかですね。
規定より多くの時間数を割り当てているか否かなどから、発展的内容を扱うかどうかも伺えます。
現中2以下の生徒さんも、学校選びですごく迷ったら、そこまで精査するのも手でしょう。
○要チェックポイント!
特に判断が分かれやすいのは理社です。
今回は理科に絞って書きます。
理科は、物理、化学、生物、地学(+科学と人間生活)という4つ(+1)の教科に分かれます。
しかし、高校在学中にこの4つすべてを履修するとは限りません。
特に一年次に限れば、やるのは1~2教科が相場です。
やるタイミングや時間数によって、準備も異なってきますので、私なりの要点だけまとめてみます。
・物理基礎を1年で履修する。
進学校や一部専門科などで見られます。結構ハードな可能性が高いです。
本来物理を理解するためには、高校の数学の知識や技術が必要です。
1年時点でそれを習っているわけがないため、高校数学の予習が要求されます。
授業中にある程度は教えてくれるはずですが、十分な時間を取ってくれるとは思わないほうがいいです。
その点は教える側もわかっていますから、課題などでやらされる可能性もまた高いでしょう。
三平方の定理、力の合成あたりの復習をしたうえで、数学Ⅰの三角比をかじっておきたいですね。
・基礎と名の付く教科が週3時間ある。
規定は2時間なので、3時間取っている場合、発展的内容を扱う可能性が非常に高いです。
発展を扱うということは、基本の部分はわかっている前提で授業が進むということです。
基本が理解できないままだと、発展範囲を含む定期試験は悲惨なことになりますね…。
中学校の復習を特に徹底しておきたいものです。
例えば化学基礎が3時間あるなら、中学校化学でわからないところは今のうちに極力なくしておきましょう。
授業のペース自体が早いとは限らないです。
既習範囲でつっかえていなければ、ついて行く分には問題ないでしょう。
・理科が1年から週5時間以上ある。
きわめて理科に力を入れているか、土曜日も授業する私立高校ですね。
授業のペースが早かったり、レベルが高かったりすることが予想されます。
ペースそのものが早い場合は、中学校の復習だけでは不十分ですね。
出来れば高校の教科書や参考書を用意して、予習しておけると万全です。
○まとめ
色々書きましたが、やらない教科はやらなくていいというのが簡単で大きいです。
地学など、高校で全くやらない場合も珍しくなく、その場合興味がないならば中学校の復習も不要になります。
教育課程から、予習の中身の詳細まで読み取るのは、中々難しいとは思います。
そのあたりは最寄りの講師に相談してみてください!