個別指導塾の学習空間 富士西・富士吉原教室の深澤です。
今回お話したい生徒は現在高校3年生で通っている生徒のTさんについてお話させていただこうと思います。
彼女と初めて会ったのは4年前。当時中3生になりたての時でした。
彼女は家でも全く勉強しない、勉強が大嫌いな生徒でした。
私たちが何度言っても全く勉強しなかったTさんが少し変わってきたのは中学3年生で行く、高校見学会に参加した直後からでした。
実際に自分が受ける高校へ行き、体験をしたことから彼女は少しずつ受験モードへ切り替わっていきました。
ですが、家で勉強するにしても、今までしてこなかったので何を使ってどう勉強したらいいかわからず、悩んでいました。
そこで、モチベーションを維持することはなかなか大変な事なので、まず得意(一人で勉強するにしても苦ではない)教科を家で行うように伝えました。
彼女が一人でもできるといったのは国語です。当時の彼女の点数は50点中20点前後でした。
まず家で勉強を行う際、いきなり2時間・3時間と長時間行うと人によっては1週間持たずしてモチベが下がってしまう可能性があるので、
寝る前に必ず今行っている単元の教科書本文を読む!事を日課として伝えました。
問題を解く事が一番いいとは思いますが、いきなりですと大変なのでまず読むことを日課にしました。
ただ読ませていただけではなく、毎日同じ本文を読むことで、だんだん読むスピードも上がり、どこにどのような内容が書かれているか把握できるようになります。
テストでは、本文は抜粋され出題されます。なのですべて本文をはじめから読んでいると時間がかかってしまう可能性もあるので、普段から読み込むことにより、
テスト時に読む作業を少し削ることができます。そして問題を解く時間が増え、見直す時間までも増やすことができます。
ですが、この方法によっていきなり国語ができるようにはなりません。
定期テストでは使える手ですが、受験問題など初見で解かなければならない問題には対応できないからです。
ですが彼女はしっかりその日課をこなし、中3生の受験近くでは初見問題でも50点中30後半で安定することができました。
そんな彼女は高校へ入り、国語の定期テストの対策として高3生になった今でも続けてくれています。
この方法だけの成果ではなく、大半は彼女の継続力や努力だと思いますが、これにより、初見問題でも読むスピードはかなり速くなったそうです。
一番最近の定期テストでは、惜しくも1問ミスということで100点中98点だったそうですが、安定して現在でも90点台が取れているのはうれしいですね。