個別指導の学習空間、静岡中部エリア 焼津小川教室の上石です。
今回は私が大学受験に向けて行っていた物理の勉強法についてお話しします。
突然ですが物理の計算問題で大切なことって何でしょう?
正確さやスピードはもちろん大切ですよね。
しかし何よりも大切なのは、解を求める式を立てること。
つまり、『立式』だと私は考えています。
いくら早く、正確に計算できてもはじめの式が間違っていたら話になりませんよね…(汗
例えば力学の問題で、「高さ9.8mの高台から10gの小球を静かに落下させたとき地面に落ちるのは何秒後か」なんて問題があったとします。
このくらいの問題ならば公式に当てはめるだけで答えを求められる人は多いと思います。
では次に、「上空に向かって2m/sで上昇する気球に乗った人が、地上から9.8mの高さになった時に静かに10gの小球を手放した時、小球が地面に落ちるのは何秒後か」なんて状況になるとどうですか?
顔をしかめた人、いますよね?
気球に乗るだけで、ただの自由落下よりも難しくなるのが物理です。
物理の問題はいろんな状況設定ができてしまうからこそ、それぞれの問題で「どのように立式すればいいのか」という思考力が重要になってきます。
『物理を勉強している高校生のみなさん、とにかく立式の練習をしてください!』
極端な話ですが、その後の計算は省いても、電卓を使っても構わないです!
(むしろ手計算の精度は数学でその力を養った方がいいと思っています。)
式を立てた段階で答えを開き、自分の考え方が正しいか確かめる。
上手く立式できているなら、別のパターン、別の問題にどんどんうつっちゃいましょう。
最後に一つ注意点です。
この勉強法はテストを意識した勉強をする際にしないでください。
当然ですがテストには時間制限がありますよね。
限られた時間の中で的確な考えと正確な計算ができるかが見られているわけです。
テスト前は計算も含めて、それぞれの問題を解くのにどれだけ時間がかかったのか、しっかり把握しておきましょう。
テストが明けて自分の受験勉強をする、というタイミングになったら、ぜひ様々な問題で立式の練習をしてみてはいかがでしょうか?