個別指導塾の学習空間 神奈川エリア 秦野西教室・伊勢原教室の石原です。
「思いやり」というのは、自分以外の立場になって親身になって考えることを言います。
このタイトルを読んで、話の内容が道徳的な何かだと思うかもしれませんが、そのようなものではありません。
しかし、勉強において「思いやりの心」はとても大切なのです!!
どうして大切なのか、テストに向けた勉強で考えてみましょう。
学校の先生は、学校の授業の内容を理解することができたのか、復習をしっかり行っているのかを確認する機会として中間テストや期末テストを行っています。
皆さん自身が、日々勉強して内容を覚えることができたのかを確認することができるのは、時々行われる漢字の小テストや英単語のテストぐらいで、そのような機会を除けば定期テストだけになってしまいます。
となると、一年間で確認できるのは5回もしくは4回ということになってしまいます。
テスト前に不安な気持ちになるのは、このような確認の機会が少ないからなのです。
では、テスト前に不安な気持ちにならないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか?
「テスト前は、一人で集中して勉強する」と多くの生徒さんは考えるのではないでしょうか?
もちろん、正しいことだと思いますよ。
一人で行うことは、濃い時間を過ごすことができるからです。
ですが、「集中して」というのはどうでしょうか?
集中力の限界時間は大人でも1時間半程度といわれています。
中学生・高校生は50分だそうですよ。
もう一つ、一人で勉強していると不安な気持ちにはなりませんか?
しっかり覚えられたのか、テストで点数が取れるのか不安になりませんか?
私は、「テスト前は、一人で集中して勉強する」よりも「テスト前は、誰かと会話しながら教えあう」これが一番だと思います。
一緒に勉強する仲間がいれば励ましあうこともできます。
「勉強しているのは、自分だけではないんだ」と目で見て確認できれば、「あの子も頑張っているのだから頑張ろう」と思えますよね。
さらに、自分が分からないものを教えてもらったり、相手が分からないところを教えてあげたりすることで勉強は一番身に付きます。
ここで、「思いやりの心」が重要になってきます。
自分が誰かに教えてもらうとき、知りたいのは解答ではなく、数学であれば途中式であったり、社会や理科の記述であれば書き方といった「解くための方法」が知りたいのではないでしょうか?
もし解答が分かっても、少し聞き方が変われば分からないという状況になってしまうからです。
これを防ぐためには、教える側が「どうしてそうなるの?」という質問に答えられなければなりません。
その為に、
・相手がどのような言い方であれば納得するのか?
・言葉だけで理解ができないのであれば図を書いてみるのはどうか?
・どんなところから分からないのか?
・色ペンを使いわけてみるのはどうか?
などなど相手の立場になって分からない問題を考える必要があります。
こうしたことは、問題を深く理解しようとし、相手に伝えるために工夫することになります。
その結果、相手に伝えられることができれば、その問題を自分のものにすることができたといえるのではありませんか?
だからこそ、「思いやりの心」が勉強において大切なのです!!
では、教えてもらう方はどうすればいいのでしょうか?
まずは、相手に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。
そのうえで、教えてもらったことを自分なりに考えてみましょう。
一つの問題であっても、二人で考えることは決して無駄なことではありません。
大切なことは「思いやりの心」であるというのが、少しは伝えることができたでしょうか?
もしも、まだ伝わっていない方がいるのであれば、私自身「思いやりの心」がまだ身についていないのかもしれません。
これからも「思いやりの心」を第一に考えていきたいと思います。
読んでいただきまして、ありがとうございました。