主体的に学ぶということ

個別指導の学習空間 千葉エリア 習志野藤崎・西白井教室の竹村です。

中学校以前から続けてくれている、高校生の話をしたいと思います。

私は理数科目が人並より好きで得意です。教科的な雑談をするなら、もっぱら理科です。
試験終了後の土曜日など、反省会もそこそこに、知的好奇心ままに話をすることもしばしば。
彼は私の日にのみ来ていましたが、良くも悪くもそんな竹村の話を年単位で聞いていたわけです。
先に言うなら、彼は理科や数学が他より得意というわけではありませんでした。

中学校のテストでは出ない話もかなりしていましたが、さていざ高校生になってみると。
学校のレベルと本人のレベルの差もありますが、理数科目で軒並み評定5相当の点数を取ってきました…!特に高校確定時点から予習していた(させていた)化学は、平均40台のテストで90をマークし、クラス1位の座に。しかも、彼はそこで慢心はせず、100イケるでしょという私の言葉を真に受け(ゴメンネ)、次のテストでは99にまで点数を上げてみせました。理数科目以外も高水準をキープし、クラス順位どころか、学年順位でも一桁にまで上げて見せてくれました。さすがに、多少のレベルの差だけでこの快挙を説明しようとは思えません。

高校で教えたこともある者として言うと、高校生の、塾講師主体でのテスト対策の難しさは、中学の比ではありません。高校のレベル、学校の先生のレベルによって、出題傾向は大きく異なり、出題範囲の公開も、多くの場合不十分です。教科書の内容を改めて教えるだけならいくらも出来ますが、限られた時間の中で、全範囲は到底不可能です。
結局、授業を直接受けた人でないと、何が出そうで、それに対して自分に何が足りないかは特定できないわけです。彼はその点で、今までより更に真剣に、日々の授業に向かうようになったのだと思います。私の「雑談」が教科書に載っているし授業で出る(そして自分はそれをすでに知っている)という感動もあったようですが、それだけでもないでしょう。土曜日はたかだか90分の指導ですが、高校に入ってからは、最近習った内容のうち、授業でも教科書でも納得のいかない部分を、しっかり特定してぶつけてきてくれています。時には、彼のほうから教科書以上のことを聞いてくることも。
今や講師は主体ではなく、彼が主体になって勉強しているのです。

色々な意味で成長したなぁと思いつつ、今週も隙あらば教科書の少し外の話をしようかと思ってます。
いつの日か、今度は彼が私に教科書の外を語ってくれたらいいなと。

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