知っていることに置換えてみよう!

個別指導の学習空間 札幌エリア 新琴似・あいの里教室の関根です。

突然ですが、問題です。
次の数のうち自然数を答えてください。
-0.1 ,1 ,5 ,3 ,0 ,-2 ,+4 ,2.8

正解は左から、1 ,5 ,3 ,+4 です。

これは中学1年生の最初の頃に数学で登場する内容で、
自然数とは正の整数のことを指します。
ここで意外と間違い易いのが、
自然数の中に0を入れてしまう人が非常に多いということです。
0は-(マイナス)の符号がついていないので正の整数の仲間と勘違いしてしまい、
自然数に含めてしまう人が結構いるんです。
そんな時私は生徒たちにこんなことを聞いています。
「小さい頃お風呂に入った時に、お母さんから10数えたら上がっていいよって言われたことない?」
大抵の生徒はあると答えます。
じゃあ、その時どんな風に数えてた?と聞くと、
「い~ち、に~い、さ~ん、し~い…って…」
と答えてくれます。
そうなんです、普通ものを数える時には1から数え始めますよね。
「ぜ~ろ、い~ち…」と0から数え始めるなんてことはしません。
だって何も無いものを数えたりしませんから。
つまり、ものを数える時に0から数え始めることは不自然な行為なんです。
だから0は自然数には含まれないんですね。

建物の階数もそうですよね。
1階、2階、3階…とあって、
地下1階(B1)、地下2階(B2)…と数えますね。
0階ってないですよね。
だから数学史上、0の発見というのは遅れているんですねぇ。
それまで0という概念がなかったんです。

公式や定理も突然誰かが勝手に決めたものではなく、これまで皆さんが持っていた知識を押し広げて考えていった結果から生まれたものです。

先程の自然数のお話はあくまで一例ですが、難しい問題でも元々自分の知っている類似した事柄に置き換えて考えてみると、あれ?意外と簡単じゃん!って思えることが多くあります。
そして身近な事に関連付けて覚えていくと意外と忘れません!
そう考えると少し取っつき易くなりませんか?
是非試してみてはいかがでしょうか!

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