戦いの日々

個別指導の学習空間 札幌エリア 北41条東教室・あいの里教室の尾造です。

今回お話しさせていただきたい生徒は今年の春に無事第一志望校に合格した高校生のA君についてご紹介したいと思います。

彼と初めて会ったのは彼が中2で、1学期の頃でした。テストでは5教科で200点台のまんなかぐらいでした。

正直、勉強に対する気持ちが「ノってるとき」と「ノってないとき」の差が激しい子でした。
というか、「ノってないとき」の方が明らかに多かったです笑

・しんどいことは嫌い
・つかれるからさっさと帰りたい
・趣味の話は楽しそうにするのに勉強の話になるとだんまり
・家ではお母さんにだけは強めに文句を言う
・言い訳が多い
・夜遅くまでゲームしてばっかり

などなど、、思春期まっさいちゅうの「THE 中2の男子!」というかんじでした笑

ただ、私の中学生の時とそっくり!と思ったので、どこかほっとけない存在でした。
「どうにかして、ちょっとでもたくましい男に育てたい」といつも思っていました。

彼は「センスはあるのに意志が弱いからポテンシャルを持て余している」タイプでした。
でも本当は“勉強できるようになりたい”という気持ちを隠し持っていることを私は気づいていました。

なまけようとする彼と、それを引っぱって起こし上げる私との戦いの日々でした。

たくさん叱りました
たくさん一緒に遊びました
たくさんゲームの話もしました
ケンカもしました※もちろん口喧嘩ですが
仲直りもしました

かなり割愛しますが、結果彼は中2の2学期のテストで300点台まんなか、3学期には400点弱まで上がりました。入塾前から比べると120点以上のアップでした。
結果が伴ったことで、彼の意識にも変化が起こり自信もついてきました。
中3になるころには、「テスト近づいたらそろそろこれやらなきゃいけないですもんねー」と、こちらの言いたいことを言う前に理解しているようになり、ツーカーの間柄になっていました。

もちろん、前述したなまけ心が全くなくなったのかと言うとそうでもなく笑、
相変わらずなまけようとする彼と、それを引っぱって起こし上げる私との戦いの日々はずっと続いていましたが。

第一志望校に見事合格して彼は卒業していきましたが、
高1の最初の定期考査の前には塾に勉強しに来てくれました。
「やっぱここだと集中できるなあ~」なんて言いながら笑
試験前のほんの数日だけなので特別に来させて勉強させました。
ただ、この時はすでに卒業した生徒なので特に何も“指導”はしていません。
私は彼が試験勉強しているのをただ見ていました。

正直、それだけでも嬉しかったです。
“卒業しても来てくれた”こともそうですが、
「この子は今、自分の為に、自分で考えて、自分の足でこの教室に来て、自分の力だけで勉強している」と。

出会った頃と比べたら、見違えるようでした。
あれだけ勉強いやがっていたのに笑
あれだけ「やらされてる感」だらけだったのに笑

定期考査後、また教室に来て結果を見せてくれました。
「900点満点中、751点。クラス2位(しかも特進コースの方で)」とのことでした。

「クラス1位とりたかった!次は1位狙います!」「高校入ってすごく良いスタートが切れました」
と、喜びいっぱいでした。

私は「すごいじゃぁ~ん笑」とか言っていつものようにスカした感じで聞いてましたが、
正直、ぐっときてました。目頭が熱くなったのを覚えています。

彼はもう自分の足で歩いていける、走っていけるようになったんだな。
もう塾が必要ないくらいに、自分で勉強できるようになり、勉強の楽しさを味わえているんだな。
と思い、中学時代の彼との勉強の日々を思い出しました。

彼が頑張ったことは「当たり前のことを当たり前に行う。そしてそれを続ける」ことだと思います。
入塾前の彼にはそれが出来ていなかった。
しかし受験勉強という壁を乗り越え、それの大切さに気づいたことが一番の成長だと思います。

長文でしたがここまで読んでいただきありがとうございます。
教室でお会いできたらもっと色々とお話ししますよ!

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