個別指導塾の学習空間 東村山北教室の堀田です。
この世には格上の力を「吸う」という能力があります。
これはスポーツやゲームにおいて存在しますが、勉強に置いても存在します(私は存在すると思っています)。
これは、「格上の相手と戦うと自分の力が自然と引き上げられる」ということです。
スポーツでもゲームでも格上の相手というのは筋がいい物です(少なくとも自分より)。
それに対応しているうちに自分のプレーや指し手も洗練されていくということです。
勉強でいえば、それまでよりも格上の「良問」に向かっていくことで「とりあえずこんな感じだろう」「この考え方だろうな」というようにアウトプットがスムーズになるような感じです。
今回は中学3年生で受験の直前にこの能力を発揮する事ができたお話です。
その生徒は中学3年生の半ばまでは普通の成績でした。
点数も少しずつ伸びていましたが、尖った教科はないという感じでした。
ただただコツコツと努力し、誰が見ても頑張っているというのは分かりました。
そして表題の力が発揮されたのは過去問や予想問題を解き始めてからでした。
採点をする際に答案を読んでいると、これまでの模試の答案にはなかったような解答が増えていきました。
英国数は勿論のこと、理社の記述でも主客転倒のような技術的なミスはあっても的外れな解答は無くなりました。
答案が洗練されていくのがすぐわかりました。
結果として入試でも自身最高の点数を出しての合格です。
正に「入試問題」という格上を相手にすることで、これまでインプットしてきた力が引き出され、どこでどの引き出しを開けるかという判断が出来るようになったのだと思います。
もちろんインプットは大切なのですが、「良問」で「実践」することの大切さを感じたケースでした。