自分の弱点から逃げない勇気~そして成長

個別指導塾の学習空間 埼玉西部・北本教室&桶川西教室の山田です。

今回は、今年卒業した生徒の1人Y君について紹介したいと思います。

彼はちょうど中学2年生の時に入塾してきました。成績はというと学校の定期テストで5教科合計250点いかないかくらいというところでした。

卓球部に所属しており地区大会では毎回優勝を狙って、県大会をという実力者でした。

勉強の方はというと、数学と社会が比較的得意で英語はとにかくダメ30点ほどという状態でした。

勉強に対するやる気が無いというわけではありませんが、普段はやはり部活の練習がハードなこともあってか通塾する時間帯は20時~その後になることも多く、

また塾でも眠気と闘いながら23時を過ぎてしまうなんてことが2年生の間は非常に多い日常でした。

しかしながらテスト直前期間は、テスト対策できっちり毎日来塾してくれて2年生の学年末テストでも350点を

超えて入塾した当初より100点アップという数字を残してくれました。

塾に来ても寝てしまう時間があったり、決して教室の中でも目立って集中という生徒ではありませんでしたが、サボることもなく、

寝てしまって集中力が続かないときも「じゃあこれだけはやって帰ろうぜ」とこちらが出した課題もしっかりやってくれる子でした。

その中でも特に私が心がけていたのは、彼にとって苦手な英語を来塾時に必ず毎回単語やらリスニングやら

簡単な文法の復習プリントやら30分程度は勉強させることでした。

卓球の練習と同じで毎日欠かさずやっていれば少しずつでも上達していくその当時彼の意識にそういう考えが

あったか定かではないのですが(笑)

そんなこんなで3年生になり、彼とも志望校について話す時期になりました。

彼とは2年生の時から少しずつ志望校の話はしており、家・今日いつからも近く卓球もしっかりと出来る地元の高校に行きたいということでした。

入塾当時の成績からすると全然届いていない高校でしたが、高校の偏差値で言うと54ほど今の彼なら頑張り次第では決して届かな

い学校ではありませんでした。7月頃でしょうか、あるとき先生~俺このままで○○高校

大丈夫ですかね~どうやって勉強していけばいいですか?家じゃ全然集中できないし」という相談をもらいました。

私はその時「○○はじゃあどうやって勉強したいんだ、もしその考えが良い方法だったらそのために先生も全力で協力するから」と、彼に自分なりの勉

強の仕方を考えさせてみました。
すると次の時に「先生、俺集中力がもたないから1日3時間のやつを1.5時間ずつに分けていいですか?その代わり毎日来るんで、部活引退し

たら土曜日も自習しに来るんで。だから先生、それ用に自分のメニュー作ってもらっていいですか?」彼はそう言いました。

私は彼の言葉に驚きました、お前がそんなこと言うようになったのか!!そう思いましたがその時は心の中に抑えて言葉にはそう出しませんでした。

「よしっ!!分かったメニュー作ってあげるから、その代わり自分が言ったことだ、毎日来るのが続かなくて気分で来るようなら、毎日通塾は許可しないからな、通塾出来な

いときは必ず連絡を入れることな!!後、9月からはメニュー増やさないとだから毎日コースにしような、少しずつ時間延ばしていくから!!」

「分かりました、よろしくお願いしやっす!!」こんな感じのやりとりをしたのを覚えています。

その後の彼は約束通りしっかりと毎日塾に来てくれて、時には弱気になりそうな時は叱咤激励し、

時には楽しく会話もしながら濃密な勉強を繰り返していき、1月の直前講習が行われる時期には模試の偏差値でもB判定の上やA判定、もちろん受験も文句なし

の合格となりました。こちらの生徒、私が特別な指導をしたわけでもなく、教室内でも特別目立って勉強に励みまくっていたわけではないですが、

自分の弱点にしっかりと気づきそれをつぶすための提案をしてくれたこと、

また毎日塾に来るという私との約束をこなせたこと、時にハードな先生からの課題を諦めずにできたこと、

彼の中で塾に来るようになってからの1年半で非常に大きな成長があったように思います。

そんな生徒の成長を促すお手伝いが私も講師として出来たのかなと思える彼との1年半でした。

学習空間が大切にしている「生徒を育てる」を1つ大きく体現できたと思います。

その後の彼はというと、3月で塾は卒業となりましたが、卓球やり過ぎて勉強やばくなったらまた戻って来るなんて言ってました。

でも彼はきっと戻って来ないと思います。

戻って来てまた一緒に勉強できることは、うれしいことでもありますが、

彼のこの1年半の成長ならばきっと高校でもう自分でやれる、と私はそう思います。

だから彼が戻って来るうれしさよりも、戻ってこないことのうれしさ。それを私も大切にしていこうと思います。

なかなかこの文章だけでは彼の成長が伝わり切れなかったかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも生徒の成長を大切にしながら指導に邁進していければと思っています。

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