個別指導塾の学習空間 秦野西・伊勢原教室の石原です。
今回の成績UP事例は、今年の3月に無事第一志望の高校に合格したH君のお話です。
H君が入塾したのは中学3年生の1学期が終わった直後の夏休みでした。定期テストの点数は5教科500点満点中280点前後で、なかなか300点以上を安定してとることができませんでした。
しかし、その後の2学期の定期テストはいずれも310点から320点と安定して300点以上をとることができるようになりました。
H君は、「この教科は得意だ」・「この教科は好き、嫌い」というのがありませんでした。その為、まずは本人と相談して「数学」に絞って点数UPを目指していくことにしました。
私がH君に伝えたのは「解き直しを暗記ではなく、理解をともなって行うこと」でした。
間違えた問題や分からない問題を考える際、「なぜ解答はそのようになるのか?」「どうしたらこんな考えに至るのか?」など多くの重要なポイントがあります。これは、数学だけに限った話ではありません。社会や国語でも同様です。「どうしてこの事件は起きたのか?」「作者はここで何を伝えようとしているのか?」などなど。学校の授業では「なぜ?」「どうして?」という疑問を特に大切にしています。しかし、学校の授業を聞き流してしまうと、理解をする過程が大幅に削られてしまいます。テストや受験で問題を解くためのテクニックを磨くことは確かに大切ですが、そこに至るまでの道筋には「理解をする過程」が必要になってきます。
私は、解き直しのたびに、「どうしてこうなるのか?」「なぜ、そのように考えたのか?」と質問するようにしました。何度も繰り返すうちに、「ここまでは、理解することができたけど、ここからどうしてこのように考えるのかが分からない」と具体的に自身の理解しているポイントとそうでない所を分析できるようになってきました。さらに、同じタイプの問題でも自力で解くようになるために要する時間が減ってきました。こうしたことの積み重ねが成績UPにつながったのだと思います。
「理解をすること」は「興味を持つこと」から始まります。「好き、嫌い、得意、不得意」この4つで教科を分けることが多いですが、分けることができたのはその教科のどこかに自分の意識があるからこそだと思います。多くの教科に興味を持つことで、「理解をすること」の第一歩にしていきたいですね。