個別指導塾の学習空間 厚木東・南足柄教室の田島です。
突然ですが、えんぴつ3ダースは何本でしょうか?
正解は1ダース12本なので3ダースは36本です。
もちろんみなさん正解できましたよね?1ダース=12本ということを知らなかった人は、今新しい知識を手に入れることができたので、それだけでこの記事を読む意味がありました。
なぜこのような計算そしてもらったかというと、molの計算が全く同じ方法だからです!
教科書等では「物質量を求めるときはアボガドロ定数で割ってください。」
や「体積を求めるときは×22.4です。」
等の覚えることが多いし意味が分からないことがよく書かれていると高校生は感じるでしょう。
しかしそんなことは一切覚えなくても大丈夫です!
mol計算において大切なことはこれだけです!
1mol=6.0*10^23個=原子量(分子量・式量)g=22.4ℓ
ここで一番最初の話の戻ります。
1ダース=12本なので3ダースは36本。
言葉を変えましょう。
1mol=6.0*10^23個です。では3molの時の分子の個数は何個?
言っていることが全く同じことに気づいたでしょうか?
molの計算は単位変換を行っているだけなのです。
従って1molの質量や体積が分かっていればそれを基準に考えればOKということです。
質量を求めるときも同じ計算です。
ただここでは原子量・分子量・式量という言葉の意味を知らなければいけませんがここでは割愛します。
教科書やワークに解説が載っているのでしっかり読みましょう。
具体的な数字は教科書の裏あたりに載っていると思います。
例えば炭素の原子量は12です。
つまり炭素原子1molの質量は12gです。
ここまでわかればもう簡単ですね。
教科書に載っているmol計算の公式は全部この単位変換の延長線上に登場します。
実はmol計算は覚えることが少ないです。
計算を始める前に基準となる値はいくつなのかを自分の中ではっきりさせて問題に挑みましょう。
今回の教訓は無意味な公式をただひたすらに覚えようとしてもできるようになるわけではなく、その公式の意味をしっかりおさえると意外と覚えなきゃいけないことは少ないということです。
勉強のやり方という面で見るならば、公式の意味をより深くのぞいてみることが大切です。
これで君も明日からmol計算マスターだ!
この記事を書いてるときに「1ダースっていくつだっけ?」と思いインターネットで検索したのは秘密です。