個別指導の学習空間
上尾西教室&入間扇台教室の本橋です。
今回私からは、「社会」のネタを一つ投稿しますね。
「歴史」です。
それも、
【打ちこわし】と【百姓一揆】の違いについて。
これ、どちらも「江戸時代」「暴動」が共通しており、非常にまぎらわしいんですよね。
生徒さんも混同してしまうケースが多いです。
とりあえずどっちも、
「農民の反乱?」で何とな〜く覚えている人、多いのではないでしょうか?
でも実は、ハッキリとした違いがあるんですね。
こんな感じです↓
【打ちこわし】
誰が?→「都市の住民」がおこした。
どこで?→「都市」でおきた。
文句は?→「米よこせ!」
【百姓一揆】
誰が?→「農民」がおこした。
どこで?→「農村」でおきた。
文句は?→「年貢減らせ!」
けっこう違いますよね。
少しだけ詳しくいきましょう。
「打ちこわし」を起こしたのは、「都市部の住民」です。
江戸や大阪などの都市部で起きた暴動です。
米を買い占めた米商人の家などを、破壊したりしました。
「飢饉で米が不足してんのに、ひとり占めするなー!」て感じですね。
一方、
「百姓一揆」を起こしたのは、農民。百姓ですね。
これは「農村」で起きました。
目的は、「年貢を減らせ!」です。
当時の税金は、お金ではなく米(年貢)。
「税金が高すぎて生活が苦しいよ!」と村役人や領主に訴えたんですね。
「江戸時代」「米」「暴動」がもろに共通してるから、まぎらわしいんですね。
でも、以上の「違い」を抑えておけば大丈夫です。
まとめますね。
【打ちこわし】
→都市で。都市の住民が「米よこせ!」。
【百姓一揆】
→農村で。農民が「年貢減らせ!」。
これで完璧ですね。
ちなみに、「百姓一揆は打ちこわしほど過激ではなかった」という記録もあります。
そのため、
「打ちこわし」=暴動
「百姓一揆」=デモ
このイメージで覚えておいて大丈夫かと思います。
さらに「土一揆」てのもありますが、
こちらは「室町時代に起きた百姓一揆」
て覚えておいて大丈夫です。
歴史は、用語を覚えればとりあえずテストで点数はとれます。
しかし、
「そのできごとがなぜ起きたの?」
「そのできごとの後、社会はどう変わったの?」
これを学ぶことで、歴史は楽しくなります。
歴史は「点」で学ぶのではなく、「線」で学ぶ。
…少し難しいかもしれませんが、これは重要なポイントです。
以上
ありがとうございました。