『読解力』と『言葉の向こう側』

こんにちは!!
個別指導の学習空間 神奈川西部エリアで、厚木睦合教室・南足柄教室を担当しています、黒須と申します!
今回は国語から考える、『読解力』の話をしたいと思います!

私は体験前の面談でよく、「うちの子は読解力がなくて…」や「読解力がないから国語や数学の文章問題が解けなくて…」という趣旨のご相談を受けます。
そもそもの話になってしまいますが『読解力』とは何でしょう?
辞書で調べてみると「文章を読んで理解し、正しく理解する能力」と記載されていました。

ここで重要なのは「書かれている文章”のみ”を理解するのではなく、”書かれていない行間”も読み取らなくてはならない」ということです。
つまり、文章を理解するということは、書かれていない筆者・作者の意図まで考察しなくていいけないということになります。

また同時に、『読解力』という言葉で包括されていますが、その内容によって読み解き方は大きく異なってくると思います。
個人的な考えにはなりますが、下記に国語の単元を例にとって読み解き方をまとめてみたいと思います。

小説文→登場人物の行動・心情の変化、時間や描写の移り変わりなど「場面の推移」を読み取る(よく、文章を全部読まない生徒もいますが、最初にすべて読み必要があると考えています。特に小説文は「場面の推移」を読み解くものなので、「必ず始めに文章を全部読みましょう!」と私は伝えています。)。

説明文・評論文・論説文→筆者の伝えたいことを読み取る。そのため多くの文章では、その話の最後(結論)か最初(序論)に筆者の話したい内容が記載されていることが多い(最後に書かれている場合は伝えたいことのまとめとして、最初に書かれている場合は仮説を立ててそれ以降の段落で立証していくといった文章構成が多いと思います。稀に文章の半ばで書かれていることもありますが…)。

古典→描かれていることに対して自分のわかりやすいイメージを持つこと(例えば『竹取物語』では「髪上げなどさうして」という1文があります。これは当時の成人の儀式にあたるので、「現代でいえば成人式にあたるんだろうなぁ」など、自分がイメージしやすい身近な出来事に置き換えることです。そのために古典を正しく読む最低限の文法は必須条件となります。古典は文を読んで想像し、当時の状況をイメージできるかが大きな鍵になります)。

といった方法で、私は読み解いています。
これは他の勉強や物事にも当てはめられ、数学の文章問題には数学の文章問題の読解方法がありますし、もっと枠を広げてみると我々を日ごろから取り囲む事象にもそれぞれ異なった読解と解決をおこなうべきだと考えます。
つまり、『読解力』という一言で無数に存在する読解方法を一緒くたにしてはいけないということです。

最後に、みなさんは『読解力』と聞いて何を思い浮かべましたか?
目に見えるものだけではなく、何事も「行間を読んでイメージする」ということは難しいと思いますが、日ごろから実践していけるといいですよね!!

それでは、今回はこの辺で失礼します!

学習空間 神奈川西部エリア
厚木睦合教室・南足柄教室講師 黒須 崇至

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