個別指導の学習空間、千葉北総エリア 四街道東教室・佐倉臼井教室長の桑原です。
振り返ればコロナの影響で4・5月と学校が休校でしたね。四街道東・佐倉臼井の生徒達はこの休校期間を使って、「有り余ったパワーを勉強に使う」というスローガンのもと、普段は学校授業の復習におわれていた生徒たちも、そのほとんどが予習内容に移れました。
とりわけ中3生は5月の時点で中学校で習う英文法がすべて完了し、受験指導に入っている子たちがいまして、彼らのパワーには驚くばかりです。
中には入塾前に定期テストで英語33点くらいだった子が県立問題の模試で88点を取るという成果も出ています。
ちなみに最高得点は英語98点でした。
彼らには失礼ですが、私自身もここまで成長するなんて思ってなかったので、そのモチベーションの高さと努力に敬意を払う一方で、身が引き締まる思いです。
さて、今日はそんな学校休校中の英語指導の取り組みを振り返ってみて、一番力を入れた初学者向けの「後置修飾(名詞を修飾する語句)」「関係代名詞」の勉強方法について取り上げてみたい思います。
・中学英文法の中で挫折を味わうところはどこ?と問われれば、「後置修飾」「関係代名詞」と言われ、「どうやって勉強したらいいかわからん」「そもそも修飾ってどういう意味ですか。。。」と問われることが少なくありません。
これらの文法を指導するときに必ず言っていることは
英作文はせずに、日本語から作文してみること
これだけです。いきなり英語にできなくてOKなんです。
具体的には、「あるものを詳しくするはたらき(名詞に情報を付け加えている)= 修飾している」という感覚をとらえることを徹底するように言っています。
なので「日本語で作文→作った文の名詞に情報を付け加えていく」という流れを日本語からおさえていくことが重要になってきます。日本語で理解できなければ、英作文や英文訳に応用できないので、あえて英語ではなく日本語から英文法の理解を深めることが最も重要です。
まず例を見ていく前に文法の簡単な説明ですが、「あの走っている男の子を知っています」「泳いでいる犬をみた」などのように、「~<動作>している〇〇」とはたらくものを現在分詞といい、「話されている女の子はエミリだ」「彼は壊された窓を知っている」などのように「~<動作>された〇〇」とはたらくものを過去分詞といいます。「私は彼によって書かれた本を知っている」「私が使っているペンがみつかった」のように修飾している箇所が「関係代名詞(who/ which / that)+主語+動詞」「関係代名詞(whom / which )+動詞+目的語」とはたらくものを関係代名詞といいます。
いくつか例を見ていきながら解説していきます。
例1
私は 男の子を 見た。
I watched a boy.
↓
↓ どんな男の子?=修飾する語句を考える
↓
私は 【背の高い】男の子を 見た。
I watched 【a tall】 boy.
修飾部分は後置修飾でも関係代名詞でも無いですが、しっかりと名詞を説明してますね。
今度は少し条件を与えてみます。「【~しているorされた】(なにか動作を行っている / 行われている)男の子」にしてみましょう。
例2:私は 男の子を 見た。
I watched the boy.
↓
↓ どんな男の子?=修飾する語句を考える
↓
私は 【グラウンドを走っている】男の子を 見た。
I watched the boy 【running on the ground】.
I watched the boy 【who is running on the ground】.
例2の文ならば、「後置修飾」にも「関係代名詞」にもできます。
もう一つ例を見てみましょう。
例3:私は 本が ほしい。
I want a book.
↓
↓ どんな本?=修飾する語句を考える
↓
私は【英語で書かれている】本が ほしい。
I want a book 【written in English】.
I want a book 【which is written in english】.
修飾部分をみてみると、「~している」とも取れそうですが、これは受け身の意味でとらえて過去分詞を使って後置修飾で表しましょう。関係代名詞で表すならば動詞の部分は受け身となることを抑えておきましょう。
例4:私は 本が ほしい。
I want a book.
↓
↓ どんな本?=修飾する語句を考える
↓
私は【英語を学ぶための】本が ほしい。
I want a book 【to learn English】.
修飾部分は後置修飾でも関係代名詞でもなく不定詞の形容詞的用法「~するための〇〇」という文法です。
これも名詞を説明しているはたらきですね。
例1~4までで、「あるものを詳しくする=名詞を修飾するはたらき」について見てきました。名詞を修飾するはたらきというと「後置修飾」や関係代名詞が目立って解説されますが、実は1年生や2年制の頃にもこういった文のはたらきに触れる瞬間はあったわけですね。
まずは中学1年生でも作れそうな文を作り、そこに「どんな」「どのような」という情報を付け足していきながら英語にしてみるとだんだん慣れていってマスターできます。
英語が難しそうなら日本語から考えて構築する。
ぜひお試しください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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