初めまして。個別指導の学習空間の群馬県央エリア、前橋大島教室、前橋三俣教室の木下です。
「見ただけで覚えられる?」と、言われたことはありませんか?その言葉の内に秘められたお話を紹介させていただきます。
結論から言ってしまうと、「視覚」だけでは足らないということです。
人間、嫌いなもの、やりたくない物って記憶に残したくないと思います。
「やりたくないから早く終わらせよう。」と思い、大事な要素を自ら省いてしまっているのです。
暗記は特になのですが、勉強は五感を使うことが個人的に望ましいと思います。
「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」です。
「嗅覚」「味覚」は要らんやろ。と思いますよね。実はですね。すべて必須なのです。
五感で受け取った信号は、記憶に関係している脳の海馬という所にたどり着きます。
「嗅覚」に至っては、海馬は経由せずに直接、視床下部に送られることもあり、より強く記憶に印象に残ると言われています。
動物のマーキングとかいい例ですよね。
匂いで自分を主張する意味もありますが、自分の匂いでここは自分の縄張りだ!と覚えることができます。
さらに、イギリスでは香りを使った記憶の研究があります。
ローズマリーの香りを嗅いだ被験者が、何も嗅がなかった被験者よりも記憶力が良かったという結果が実証されています。
さて、勉強の話に戻りましょうか。
五感とは何があったかもう一度思い出してみてください。
思い出の景色、好きなクッションの触り心地、好きなアーテイストの曲、大好物の匂いと味。全部五感で覚えています。
であれば、苦手なものでも、一つの感覚だけではなく、複数の感覚を使って記憶していくといいのではないでしょうか。
単語や内容は音として聞いて書く。これは授業がもってこいですよね。
先生の解説を聞き、自分の手で文字を書く。
急に考え方の一例をご紹介しますが、授業はその先生自身が“自分にとって”分かりやすく解説しています。
それが合わなかったら、分からないということが起こりますよね。
そのため、皆さんがやるべきことは、しっかりと内容を聞き、自分自身が分かりやすくノートなどをまとめ直すことです。
つまり、自分に合った形で記憶し直すのです。
あの人は合わないからというように否定するのではなく、考え方を変えるのもいいことだと思います。
五感の話と脱線してしまいましたね。戻りましょう。
例えば、友達と教え合う。音楽を聴きながら問題を解いたり覚えたりする。好きな香りに包まれた環境で勉強する。
好きなものに囲まれながらの勉強なら、やる気は多少上がりませんか?
「あの時、新曲を聞きながらやった単元だ!」「友だちに教えてあげた内容だ!」など、勉強した内容は別の何かと結びついて覚えているはずです。
それは全て様々な五感で感じ取って強く印象付けたものなのです。
嫌いなものはできるだけ早く終わらせたいですよね。
だったら、好きなものを感じながら勉強してみましょう。
手っ取り早く覚えたいでしよう。
であれば、聴いて、見て、書くという三つの感覚を使っている授業を効率よく活用していきましょう。
それを知っている人たちは感覚として染み付いているので、「授業聞いていれば分かる」というように言ってきます。
でもその人たちの目の前で、五感を意識しない勉強法をしてみてください。
皆さん口をそろえて「見ただけで覚えられる?」と言うはずです。
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