参考書

参考書は薄いのを積め

個別指導の学習空間,八千代大和田・佐倉臼井教室の小西です.

 今日の主張は単純明快.「分厚い参考書はやるな.薄いのをやれ」である.分厚い参考書というのは一見すると様々な情報が載っているので,1冊あれば事足りるように思える.取り敢えずそれをやっとけばいいという安心感もあるだろう.しかしながら,分厚い本というのはどう考えても読むのがしんどい.最初から最後まで読み通すことができずに途中で挫折してしまうことがほとんどだ.第一,ただでさえ文字だけの本を読むというのは高校生には辛いものがある.文字だけで頭にスラスラっと入っていくのなら苦労はない.そんな生徒は最初から自分で勉強できる.
例えば英文法で有名な『Forest』という参考書がある.おそらく英語を勉強したことのある人なら誰もが認める名著だろう.私もそれに異論はない.しかしそのページ数は655ページ(7thEdition)もある.果たして,英語が好きで好きでたまらない高校生ならいざしらず,英語が苦手でできることなら英語なんかやりたくないと思っている高校生が655ページもある文法書を最初から最後まで読み通せるだろうか.おそらく答はノーである.
数学でもチャート式やフォーカスゴールドなどの分厚い総合問題集が書店に行くとずらっと平積みされている(フォーカスゴールドは学校採用が多いので書店ではさほど見かけないが).どちらも定評のある問題集で,特にフォーカスゴールドはちゃんとできればかなりの効果が期待できる問題集である.しかしこの2つはどちらも解答編を合わせるとなんと1000ページ近くもある,スーパーヘヴィ級な問題集なのである.数学なんて1問にかかる時間は英語の比ではないくらいに長い.景色が数字に見えるような数学ヲタクならそれくらいの分量は屁でもないのかもしれないが,数学が苦手な生徒が1000ページもある数学の無味乾燥とした問題集をすべてこなせるのかというと,おそらく無理だろう.
例外は英単語帳と社会である.英単語帳は「読む」というよりも書いてあることを目で見て覚えるということに特化した書物なので,分厚さと苦痛はあまり正比例しない.社会の場合,特に日本史と世界史は学校の教科書に勝る参考書がなかなか存在しない.それは腰を据えて読むしかないのだ.

 ただし,文法書を持たないわけにはいかない.ForestやBeやビジョンクエストはそれ自体は本当に素晴らしい参考書である.しかしこれらは先に述べたように通読には圧倒的に向かない.普段の勉強では辞書として使うのがいいだろう.わからないことがあったときに調べる相棒として,分厚い参考書は傍らに置いておきたい.
 「分厚い参考書を1冊よりも,薄いやつを積む」この感覚で勉強を頑張ってみてほしい.じゃあ具体的に何をやるか,というのは各々の塾や学校の先生に聞いてみることを勧める.自分の先生に聞くのが何よりも一番いいアドバイスになるはずだから.

千葉の塾なら個別指導の学習空間

参考書は買うべきか?

個別指導塾の学習空間 愛知エリア 岡崎東・西尾教室の荒井です。

日々勉強していく上で、教科書や参考書は頼もしい相方となってくれます。

中学生くらいだと、学校の教科書・ワークの勉強が中心となるため

プラスアルファで市販の参考書を購入する必要はあまりないかもしれません。

むしろ、お母さんが張り切りすぎてたくさんの参考書を買ってきて、

子供が消化しきれなくなっているという惨状をこれまで何度も見てきました。

 

しかし、大学を目指す高校生となると違ってきます。

理解が追いつかなくなってきた教科の補習のため、

あるいはより実力の肉付けをするために

さまざまな参考書を買うことになるでしょう。

 

そこで提言したいのは、参考書にお金を惜しむなということです。

「使えそうだな」と思った参考書は迷わず買いましょう。

例えば、英単語集の場合、各学校で1冊ずつ配られることが多いですが、

その内容やレイアウト、色遣いなどがしっくりこないことがあります。

(私の場合は、英単語集に限らず色遣いの好き嫌いが結構ありました)

そういう場合は、もっと覚えやすい、自分に合った英単語集を新たに買いましょう。

本屋さんに行けば、きっと気に入ったものがあるはずです。

私が高校生のときは、メインの速読英単語のほか、

通学中にポケットにしのばせる小さい英単語集(書名は忘れました)、

特殊な紙でできていて濡れない「風呂で覚える英単語」(だったかな?)

の3種を購入して使っていました。

 

英単語集に限らず、必要な参考書はそろえましょう。

どんどん買えという意味ではないですよ。

必要と思ったものは必ず買いましょうという意味です。

ただ、中には、本屋で見たときはいいと思っても

実際に使ってみたらイマイチだった、なんてものもあるでしょう。

それは、せっかく買ったんだからと無理して使おうなんて思わず、

もう部屋の片隅にほうっておきましょう。

もったいないからといって、合わないものを無理に使い続けても

力はつかないですからね。

必要な投資だったと思って諦めましょう。

 

愛知の塾なら個別指導の学習空間

 

家庭教師、1対1指導をお探しなら学習空間プラス

過去問との邂逅

個別指導の学習空間,千葉エリアの八千代大和田教室・四街道東教室の小西です。

今日は過去問との付き合い方についてです.受験生はもう四の五の言ってられない時期ですので,受験生以外に向けて書きます。

過去問は受験を突破するにおいては非常に大事ですが,イマイチどういう取り組み方をすればいいのか分からない人が多いのではないでしょうか。人によって合う合わないはありますが,一例を紹介したいと思います.なお,ここでは大学受験を想定して書きますが,これは高校受験にも当てはまることですので,中3生にとっても参考になるかと思います。

① 始めるのは秋以降.

過去問を始める時期はいつからがいいのでしょうか。早ければ早いほど良いと思っている方もいるかもしれません。しかし,それは違います。

ベストなタイミングは秋です。

具体的には9月後半~11月前半のどこかで開始するのがベストだと言えます。

なぜか。まず過去問を始めるのが遅すぎてはいけません。

年が明けてから始めているようでは当然受験本番には間に合いませんよね。

あと,始めるのが早すぎてもいけません。

受験生は夏休み以降で急激に学力を上げることが出来ます。

夏休みに必死に勉強して,秋から急激に偏差値を上げ,志望校に合格する生徒は毎年たくさんいます。

ということは最低でも夏休みが終わるまではまだほとんどの受験生は入試本番レベルの問題に耐えられる戦闘力が備わっていません。

この状態で「過去問を制するものが受験を制するんじゃー!」って威勢だけ張り上げて志望校の過去問を解いても,全然解けなくて凹むだけです。

夏休みというのは入試問題を解くのに必要な知識をインプットする段階も終わっていない生徒さんがほとんどですので,得るものも特になく,本当に凹むだけで終わります。

ですので過去問をやる時期は,基本知識のインプットが終わっている秋以降にセッティングするべきです。

つまりどんなに早くても9月,どんなに遅くても11月の前半くらいには始めなければいけないのです。

② 時間は基本的に計らない.

過去問をやりだすと本番と同じ時間設定のテスト形式で解き出す方がいます。これはいけません。

理由は上と重複しますが,全然解けなくて凹むだけだからです。

加えてテスト形式でやるとやり直しがいい加減になりがちだというデメリットもあります。

さらに,大抵の人は過去問をやり始めの時期だと本番の制限時間内だと最後まで解ききることすら出来ません。

最後まで解けていないのに解説を読みだしてやり直しを始めてしまうことになります。

せっかくの過去問を解かずに解答を眺めることから始めないといけないなんて悲しいですし,もったいなくないですか?

ですので過去問をやるときは時間は計りません。計ったとしても相当慣れてきてからです。

もちろん本番の時間設定でそれなりに解ける人はそれで良いのですが,基本的に過去問をやるときは時間無制限でじっくり、こってり取り組みましょう。

③ 参考書や辞書はフルに使う

参考書や辞書はフルに使いましょう。これも理由は同じです。

過去問をやり始めの頃はまだ知識のインプットが完璧ではありません。

なんの装備もなしに過去問という敵陣に突っ込んでも何も戦果を上げられずに無惨に散っていくだけです。

相手は「ホンモノ」なんです。教科書の問題や定期試験の問題のような今までの相手とは違うのです。

十分に研究するためにも参考書や辞書・単語帳などはフル装備で過去問に挑みましょう。

④ フル装備にすることで自分がやるべきことが見える

装備を整えて過去問に取り組むことはもう1つ大事なメリットがあります。

それは自分に足りないところが見えやすいということです。

例えば単語帳を見ながら長文を読めば,だいたい自力で答まで辿りつけたとします。

そうするとその単語帳を極めればあなたは入試問題に太刀打ち出来るということです。

単語が分かるだけでは長文を読むことが出来なかった,Forestもめちゃくちゃ参照したらなんとか解答まで辿りつけたというなら単語帳とForestを完璧にすれば入試に立ち向かえるということです。

これをやればイケる!という指標が出来るのは受験生にとって多大なる自信につながります。

⑤ 直近の年度の問題は真っ先にやる

一番最近の過去問は本番前の腕試しに取っておいた方がいいという認識を持っているかもしれません。

受験生なら一度は同じようなことを言われたことがあると思います。

しかし,去年度の過去問というのは今年度の入試を予想するのに最適の素材です。

受験生からすると、去年度の過去問というのはまさに宝の山なわけです。

それを直前まで手を付けずに大事に小脇に抱えておくのは,それこそもったいないと言わざるをえない。

さらに言うと直前期は意外と時間がありません。

私立の入試が立て続けにあるのなら,過去問にじっくり取り組むことももしかしたら出来ないかもしれない。

直近の年度の過去問は真っ先に取り組んで,自らの血肉に変えましょう。

細かい取り組み方などを話すと他にもたくさんあるのですが,大枠はこんな感じです。

詳しいことが聞きたい生徒さんがいましたら僕がいる教室まで来て下さい(笑)

千葉の塾なら個別指導の学習空間

家庭教師、1対1指導をお探しなら学習空間プラス