東大和教室

自分からのアプローチ

皆さんこんにちは。個別指導塾の学習空間、東村山北教室・東大和教室の堀田です。

今回はとある男の子の事例を話そうと思います。

彼をM君としましょう。中学1年生の時から学習空間に通い、高校に合格して卒業していきました。入塾当初の彼は、彼自身何を勉強すればよいのかわからなくなっていました。部活が好きで、楽しくてしょうがない様子でした。練習が長い日はどうしても眠くなってしまい勉強が手に付きません。中学1年生が独力で勉強した場合、最初と最後のテストを比較すると、大体100点ほど下落することが多いのですが、彼も何をすればよいのかわからずに迷子になっていました。

M君の希望でまず数学から始めました。と言っても、分数、割合から正負の数、文字式まで、学年を問わずに総ざらいをしました。初めは嫌いな食べ物を出されたような反応でしたが、食べていくとだんだん味に慣れて箸が進むように、筆が進むようになりました。
そして、何より彼の凄かったところが、「どこまで詰まったのかを言える」ということでした。これは、自分の弱点を把握していて自分なりに説明できるというような高いレベルの話ではありません。もっと簡単な話で「こんな感じだと思ったんだけど…」と、自分の考えや方針を少しだけでも書いてくれたり、ペンでなぞりながら言おうとしてくれたりということです。

少し話がずれますが、問題を見て5秒くらいで「わからない」と言われるケースもあるのですが、その場合「そもそも問題文の漢字が読めていないのか」「公式を忘れているのか」「分数、少数、筆算のやり方でつまずいているのか」と言ったようにどの理由なのかをひとつひとつ探していかなくてはならないのです。すぐに理由がわかれば良いのですが、わかっていることを何回も聞かれると大人でもうんざりして、モチベーションが下がってしまいます。中学生も然りです。

最終的に数学は50点以上の伸びを見せます。5教科でも120点以上も上昇しました。彼は自分の持っている「自分はこんな感じだと思っている」という情報を先に相手に与えることが意識せずにできていたのです。当然相手からのレスポンスは速く、そして有益なものが返ってきます。彼の個性が彼自身を一層成長させたと感じた事例でした。

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私が考える理科の勉強法

個別指導塾の学習空間 多摩北エリア 青梅東・東大和教室の池田です。

「理科はどう学べばよいのか?」という話がよくなされますが、2つお話したいと思います。

 一つ目ですが、教科書において、様々な実験が提示されています。これらの実験について、理科が苦手な生徒は教科書を読みすらしません。内容を自分で確認もせず、ただ分からないと言って逃げ、直前になって重要語句だけ覚える、これでは点数がとれるわけがありません。付け焼き刃では中学生で要求されている内容は対処できないことをまず知りましょう。

 では具体的にまず何をすればよいか? それは「教科書を図表も含めて丁寧にまず読んでみること」です。そしてそのために必要なことは「素直にすべて受け入れる心」です。「わからない」「嫌い」ではなく、「こういうものなんだ!」「こんな世界があるのか」という思いで読みましょう。単純ですが、下手なテクニックよりもまず大切なことです。かならず実践しましょう。そしてそれを何度も繰り返すことで、少しずつ内容がみえてきます。ここまでやり切ることが本当に大切です。

 例えば生物分野で「花のつくり」を覚えるところがあります。それぞれ、がく・花弁・おしべ・めしべなどと繰り返し暗唱するのが通例ですが、 そうしたつくりを調べる実験はどのようにおこなうのですか? そうしたつくりはどのような植物にみられるのですか? そういったことを常に考えながらまず教科書をじっくり読むべきです。

 テストや入試では語句だけを聞く質問はほとんどありません。その言葉の背景にある内容をしっかり読み考えることが大切です。逆にそうやって学ぶことで個々の言葉につながりが出て、忘れにくくなると私は考えます。

 二つ目に「実験を意識する」ことです。中学生の理科は特に身の周りのものや現象に着目して構成されています。なので、必ず実験の項目があり、そこで色々と考えさせるように構成されています。ここを無視してテクニックに走ると、「何でこれをやったのか」「どうしてそれをやる必要があるのか」ということが完全に忘れ去られてしまいます。そしてワークやテストにおいてそうした内容を聞かれると「意味分かんない」になってしまいます。当たり前です。経緯も分からずして質問に答えることはできないのです。
ここで重要なことは「なんでこの実験をおこなうのか」「何をどのように使うのか」「その結果から何がわかったのか」を必ず考えることです。ただ、そのためにはたくさんの時間と労力がかかります。でもこうした勉強をすればかならず理科は得意になります。

 安易な方法や単純な記憶でその場をしのいでも、結局時間が経てば何も残りません。理科を得意教科にするためにも、十分な時間を確保してたくさん考えてくださいね。

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難関大学を受けるということ

みなさんこんにちは。個別指導塾の学習空間、東大和教室、青梅東教室の池田です。

今日は難関理系大学を受験した生徒の化学をどう教えていったのかをお話しします。このお話の中から、各々の今後の勉強に関する指針が見つかれば良いかと思います。

 今から2年以上前、とある私立高校の特進コースに通う生徒の化学を担当することになりました。担当した当時、生徒の学年は高校3年生の春でした。

 その生徒は2年生終了までに高校3年間の授業を終えていました。難関を目指す私立高校ではわりとよくある話です。ちなみに3年生における定期テストはすべて入試対策の問題集や過去問を配したものでした。

 塾では「化学の新研究」を受験知識の基礎とし、受験準備として「基礎問題精講(化学)」、問題集は学校配布のものをやりつつ、理論化学・無機化学・有機化学とそれぞれに対して、比較的説明の明解な問題集を追加しながら授業を進めました。
 
 授業では、生徒が家などで解いてきた中で、わからなかったところを解説する形で進めました。受験をする意思をしっかり持った生徒になると、やはり自分で解くスタイルが確立されているものなのだと、今振り返ってそう思います。

 大抵質問されるものは難しいものばかりです。私も事前に問題を解いておき、「おそらくここが質問されるだろうな」と思うところを準備していました。生徒と共に私も成長したのではないかと思うところです。

 夏を過ぎると赤本を学校の図書館で借りてきてもらいました。ちなみにその対象校は「東京工業大学」 過去約20年分を解いて解説する、理解しにくいところや基本知識をしっかりさせるために前述の化学の新研究を参照する、そういったくり返しを行いました。

 11月中旬くらいからセンター試験対策として「トレーニングノートα」で基礎の軽い確認を行った後、駿台文庫の『青本』で過去問演習を行いました。ただこれに関しては確認作業といったレベルでした。これまでやってきた演習の方がはるかに難しいものでしたので。

 実際の受験についてはセンター試験では余裕をもって足切りライン突破、二次試験では化学はできたものの、もう一つの懸案事項だった物理が想定よりも難しく、これが尾を引いて残念ながら不合格でした。ただ、後期日程で埼玉大学に合格してくれました。
 この生徒の受験指導において感じたことは、以上3つです。

① 難関大学に入りたいと覚悟を決めて勉強を始めた生徒というのは、本当にこちらが感心してしまうほどに自分で勉強を行います。

② ただやるだけではなく、本当によく考え、よく色々とチェックをします。例えば炎色反応の色や無機化学における沈殿の色など、いつも持参している理科の資料集を必ず確認していました。これは本当に印象的でした。

③ こちらが特に言わなくても、自ら勉強をする時間をみつけ、そこで集中して学習します。学校の休み時間や、通学時の電車の中、とにかく色々と時間をみつけてはよく勉強してくれていた印象です。

今後、今中学生、高校生である皆さんがどういった方向に進もうと思っているのか。自分の思った夢を先輩たちはどのように進んできたのか、今回は特に難関大学を目指す高校生についてお話してみました。何かの参考にしていただければ幸いです。

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そもそも「ノート」は何のために、どう使う?

みなさんこんにちは。個別指導塾の学習空間、東村山北教室、東大和教室の堀田です。

今日は中学生、高校生にとって「ノート」とはどういう位置づけなのか。何故同じようなノートなのに結果に差が出るのか。ここの基本的な原因としたいと思います。

1 そもそも「ノート」はどういうもの?
「ノート」は何かを書きつける為の物であるのは変わりません。
ただし、その「書付」が「その瞬間だけ必要なもの」か「長期的に残すべきもの」なのか、「特定の分野だけを書くべき」か「複数の分野にわたってよい」なのかといった使い方の話になります。
 順番に考えましょう。「その瞬間だけ必要なもの」の代表格は数学の途中計算です。「途中式」ではなく「途中計算」ですよ。例えばちょっとした筆算や、検算のようなものです。
これは中学生以上であれば、ノートでなくともA4のコピー用紙で十分でしょう。もともと、サッと書いて済ますものですし、これを素晴らしい字で書いて残しておく事は重要ではありません。
 一方「長期的に残すべきもの」は、所謂まとめノートの類です。学校のノートは勿論、テスト対策、受験勉強でまとめたものは、それが終わるまで残しておいた方がよいと思います。当然こちらは「書いたけれど自分の字が読めない」では話になりませんので、丁寧に書く必要があります。しかし、ここが最初の落とし穴になるのですが・・・

次に「特定の分野だけを書くべき」かについて、特に長期的に残すものはそのようにすべきと思います。教科書は当然のことながら科目別になっているのですし、問題集もその為のノートを用意したほうがよいです。
他方「複数の分野にわたってもよい」ものは、例えば模試の解き直しや、過去問を年度ごとにまとめて解く様な時です。この場合は「第何回」や「平成何年度」といったくくりでやってしまって構わないので、その回で一冊使ってしまっても構いません。ページが残ったからと言ってケチって無理矢理使い続けるのはよくありません。贅沢に使いましょう。
 特に数学にありがちなのですが、例題や解説をまとめるのでもなく、提出の必要もない「問題演習」「解き直し」のノートをガツガツと使えないという子はたくさんいます。私の経験則ですが「こういうときはこう使うべき」という判断を自分でつけられないか、「勉強」を勘違いしているタイプのいずれかであることがほとんどです。

2 なぜ同じようなノートなのに結果に差が出るのか
 この点は「同じメーカーのノートを使っている」という意味ではありません。
 同じような「しっかりとまとめられた」ノートを作っているのになぜ結果に差が出るのかという所です。ここが前半で述べた落とし穴であり、勉強の勘違いです。
 この場合往々にして「ノートが美術品」になってしまっています。もっといえば「美しいノートを作ること」が目的になっていて、「作るという作業の過程で覚える」のではなく「後で覚える為にきれいに作らなくては」と、「覚える」事が「きれいなノートを作る」理由にされてしまっているのです。
「書きながら覚える」とはよく聞きますが、「書く」と「覚える」が分離してしまっては効率が悪くなるのも当然といえましょう。
 勿論、「作っている最中に覚えるなんてムリだ」という方もいるでしょう。ではどうするか。結論は「スケジュールを前倒しにする」しかありません。私が実際に目にしたのですが、定期試験の2週間前、テスト対策期間に入ったところで、まとめノートを作り始めた生徒がいました。そして、今しがた作ったばかりのノートからいくつか質問をしたのです。すると、即答ないし「右下の所に書いたはずだけど何だったか…」、「○○の次だったはず」という所までは頭に入っているのです。一方で「これから覚えるから後で」となる子もいますが、結局定期試験の2~3日前にノートが仕上がって、記憶は間に合わずというケースがいくつもありました。この場合ノートまとめは毎日やり、テスト2週間前には「授業でやった所のまとめは終わっている」様にしておく必要があります。
 「同じ様なノート」はできても「同じようにノート」を使うことはほぼありません。しかし点数を取らなくてはいけないのです。大きい話になってしまいますが、これほどデジタル化が進んでいても、紙に書くというのは相応のメリットがあるのです。
 自分の得手不得手と「ノート」のメリットを上手くすり合わせて、少しずつでも「自分の物」にできたら新しい力になると思います。

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これから勉強開始の受験生へ~英語時短術~

個別指導の学習空間、東大和教室・東村山教室の堀田です。

今回考えるのは、「時短」で「英語」を「偏差値50」程度まで上げる「単語帳の使い方」です。

この方法は高校受験でも使えますが、「偏差値50」より先はこれだけでは足りません。

まず単語帳ですが、シンプルに「単語と例文が一つ」のレイアウトをお勧めします。

そしてまずは「読み」つまり「意味」を覚えることからです。書きと同時進行が可能な方は同時で構いませんが、その場合既に「偏差値40」くらいはあるのではないでしょうか?

高校受験の「偏差値50」、大学受験でいえばセンター試験や日東駒専レベルを考えたときに、前者の場合長文を読むにあたり、文法の前に単語が必要であり、後者の場合マークシート方式のため、読めることで一定のラインが確保できるからです。

特に語彙・文法の選択問題がしっかりある場合、単語を知っているか否かに左右されるものがあるからです。

また、古文ほどではありませんが、英語で筆記解答という割合は低いのです。

 

次いで、文法問題集や長文を時の単語帳の使い方ですが、ここでは辞書代わりにしてサッと引いてしまいます。そして載っていない場合は推測して答え、それも不可能な場合のみ解き終わってから辞書を引きましょう。

なぜならば、公立入試の場合、明らかに習わない後については確実に註がありますし、一つの文中に不明な単語が一つあったとしても、よほどでなければ前後の文から推測が効きます。

特にこれから勉強開始という方には有効な時短術ではないでしょうか。

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グラフに関する悩み、解決します。

個別指導の学習空間 東京多摩北エリア 羽村・東大和教室の宮川です。

本日は中学生のグラフ問題の解き方です。

比例式・一次関数・二次関数です。見事に各学年ごとにありますね!

グラフの利用問題が全然わからない・・・なんていう子も多いでしょうか?

私が思うにグラフの問題は難しくありません。悩んでいる生徒達を見ていると、共通していることがあります。それは・・・

 

『みんなグラフを書いていない』ということです。

 

頭の中でグラフをイメージしているだけで、白紙のスペースにグラフを書いていないことが原因です!

これにつきます。

グラフが書ければ、たいていの問題は解けてしまいます。

例えば、二つの直線の交点の座標を求めよと言った問題で、解き方がわからなかったとしてもグラフを書いてしまえば答えが求められてしまいます。

だからと言って解き方を覚えないということではありませんよ!

あくまでも困った時、忘れてしまった時、一点でも多く取りたい、そんな時は強引に解いてしまえます。

まずは基本的なグラフは書けるようにしておかないといけません。

座標ってなんだろう?傾き・切片・変化の割合ってなんだっけ?

これは基本中の基本なので、絶対に覚えておきましょう。

皆さん、不思議だと思いませんか?

直線というのは式で表せることができるのですよ。

yとxを使った式で直線が表すことができるって不思議ですよね。

勉強は好奇心が大切です。

なんで?どうして?うわーすごい! こんな感情を持って勉強するとストンと頭に入ってきますね。

文章問題にチャレンジする子は必ずグラフを書く、もちろん定規なんて使わなくても大丈夫です。

文章問題がまだまだという子は用語を覚えてグラフを書けるようにしましょう。

グラフの問題は点がとりやすい問題です!!

次の試験もグラフが出ると思います!

少しでもできるように、今から練習だ!!!

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算数の強敵とその弱点(ポイント)

個別指導の学習空間 東京多摩エリア 東大和教室・東村山教室の堀田です。

小学校で習った「算数」、中学に入ると「数学」になってしまい、あまり意識しなくなってしまいます。

今日はそんな算数の中でも疑問がわきやすく、「わけわからない」になりやすいところに光を当てたいと思います。

では、算数最大の強敵とは何か?

それは、『分数』です。こいつは、つまづきやすく、一つの図やイメージだけではなかなか倒せない強敵です。

そのなかで今日考えるのは・・・

① 分数のわり算は『わって』いるのに「なぜ」数が増えるのか?

② 分数のわり算は「なぜ」ひっくり返して「かけ算」にするのか?

以上の二つになります。

これは、私も小学生の時にかなり悩みました。

計算方法は先生の言う通りやればいいし、答えもあっているのですが、全然すっきりしない…

担任の先生に聞いても答えが返ってこなかったのですごく覚えています。

同じ疑問がある人はここで、その気持ち悪さをふりはらってしまいましょう。

 

① 分数のわり算は『わって』いるのに「なぜ」数が増えるのか?

まず、分数の計算の前に整数の問題を考えます。

問題…12ℓのジュースを1ℓずつわけました。何杯に分けられるでしょう?

答え…(式) 12÷1=12   12杯

これはそのままですがここで「わる数」の「1(ℓ)」を覚えておいてください。本題へ行きます。

 

問題…12ℓのジュースを500mlずつわけました。何杯に分けられるでしょう?

答え…(式) 12÷1/2 = 12×2 = 24   24杯

ここでまずやるべきは、「ml」を「ℓ」に直すことです。

「500ml」 は 「500/1000ℓ」 ですから約分して 「1/2ℓ」 になります。

ここでイメージしてください。最初にジュースを分けるときは1つのコップが「1ℓ」入るコップでした。

2回目にジュースを分けるときは、1つのコップが「1/2ℓ」、つま最初の半分になってしまいました。

「半分しか入らないから2杯で最初のコップ1杯と同じ量になる」 ので「コップの数」は「最初の計算より増えて」しまうのです。

 

「一杯あたりの量が減れば、分けるコップの数は増える」これは中学生だと反比例の所に当たります。

さぁ次へ行きましょう!

 

② 分数のわり算は「なぜ」ひっくり返して「かけ算」にするのか?

 

これが分数最大の難所ではないでしょうか?

今度は「速さ」で考えてみます。

問題…30分で1500m走る車の速さは「時速何㎞」でしょう?

答え…(式) 3/2 ÷ 1/2 = 3/2 × 2 = 3   時速3㎞

これが、小学校で習う書き方ですが、まず、計算の順序を確認しましょう。答えが「時速何㎞」と聞いているので、「30分」を「1/2時間」、「1500m」を「3/2㎞」に直します。

『 きょり(道のり) ÷ 時間 = 速さ 』  ←の公式使って上記の式になるわけですが、なぜ「わり算」が「かけ算」になるのでしょう?

最初に、答えの 「時速3㎞」 の意味を確認します。これは 「1時間で3㎞進む速さ」 ということです。

次に「時間」という言葉に注目します。この問題で「時間」が係わっている単位は、

「1/2時間」 と 「1時間で3㎞進む速さ」 の2つです。

すると、答えは、  「1/2時間」で3/2㎞走る車は、「1時間」で3㎞走る   という意味になります。

あれ?はじめは1/2時間で走る距離だったのに1時間で走る距離の話になっている?

ここで、「1/2時間」を「1時間」にするには「2倍」にすればよいですよね?

そして、時間の方を2倍にしたのだから、距離の方も2倍にしなくてはいけません! よって

(式) 3/2 ÷ 1/2 = 3/2 × 2 = 3

の式は、

(式) 3/2 ÷ 1/2 = 3/2 × 2 ÷ 1/2 × 2

= 3 ÷ 1

= 3

という式が隠れています!そして、この意味は「わる数」を「1」にするのと同じだけの数を「わられる数」にもかけるということです。

この「わられる数」の所だけを見ると  「 3/2 × 2 」 で最初の式と一緒で「1/2」をひっくりかえしてかけているのと一緒です!

そして「わる数」は「1」になっているから、何を「1」でわっても答えは変わらないのです。

つまり、 「÷1」 をわざわざ書く必要はないし、必要がないなら 「ひっくりかえしてかける」 と覚えるだけでいいじゃないかというわけです。

ここまで、分数のわり算のカラクリを説明しましたが、これを知る事が終わりではありません。

小学生であれば、お父さん、お母さん、家族のだれかに説明してみましょう!

中学生以上であれば、友達と話してみてください、本文中に「」を付けておきましたが「なぜ」と少しでも思ったら考えてみましょう。

一人で分からなければ、友達や先生たちも巻き込んで考えましょう。学習空間の先生はみんな一緒に考えてくれます。

もちろん「考える」というのは疲れますが、分かった瞬間はとても気持ちがいいものです。

おもいっきり「ドヤ顔」しましょう。

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